
国際交流センター長
金田 英子
センター長 挨拶
日本体育大学よりスポーツ史に語り継がれる多くのパイオニアが世界へと躍進して130有
余年となります。その歴史と伝統を誇る本学に、国際交流こそが海外への一歩という新たな概
念で 2014 年に国際交流センターが設立されました。ほんの数年前の事です。
本学が時代の流れに乗って海外学術交流協定を締結したのは 1982 年、中国の北京体育大学
とドイツスポーツ大学ケルンが、その始まりでした。その後 約40年にわたり先輩たちの軌跡を今
もなお歩み続けているということは、本学と協定校とが共に誇れることと言えます。
2015 年9月の国連サミットで採択された SDGs は、世界をより良く変える為、国連加盟 193
か国が2016 年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標であり、すでに各国ではそ
の達成に向けた取り組みに一定の成果を見出しつつあります。しかし、一方では、未だ戦争、自
然災害 、環境破壊、迫害や人権侵害など多くの課題に直面している事も事実で、それらは歴史を
振り返れば、先人たちが遭遇し、立ち向かって来たものであり、引き続き世界が直面する課題で
あるという本質は大きく変わってはいないのかもしれません。
スポーツには世界を変えるパワーがあります。スポーツをエントリーポイントとし、異なる
文化を自分の眼 で見て心で感じ、そのような地球規模の課題に立ち向かってみて下さい。その
小さな一歩はやがて、自分 の夢をかなえる原動力となることでしょう。
先輩たちが希望と不安を胸に秘め海を越えたように、これからの日本を背負う皆さんにとっ
て、国際交流 センターは“世界との距離を縮める” そんな場であって欲しいと願っています。