




市川なつみ
Ichikawa Natsumi

スポーツ文化学部スポーツ国際学科[派遣国:カンボジア]
私がJICA海外協力隊を志望した理由は、大学3年時のJICA短期の活動の経験が一番大きな理由です。協力隊短期では、カンボジアのプノンペンにある体育教員養成校(通称NIPES)で1か月活動しました。当時の主な活動内容は、現地の学生に向けて体つくり運動の様々動きを紹介し、長期隊員の方と一緒に授業をするということでした。その中で、JICAの様々な支援を受けたり、言葉の通じなさのもどかしさであったりを痛感し、長期での活動の好奇心が強くなり、4年時に春募集を受けて今に至ります。
現在の配属先は、カンボジアのバッタンバン州の中学校で活動をしています。配属校の概要としては、生徒数約1000名で3学年25クラス、教員数73名(うち体育教師は2名)という規模の大きな学校です。私の要請内容は、現地体育教師2名に対して授業のサポート・アドバイスや、現地体育教師が苦手な分野の項目の授業内容や授業の進め方を考え、実行できるようにサポートをすることです。また、現地体育教師に要望されたことは、体育指導書に沿った授業づくりをしたいということでした。最初の1年活動をしてみて、実技テストの項目が授業と紐づいていないことが分かり、2年目からは、授業に紐づいた実技テスト項目の提案、助言を行っています。今では、実技テスト項目を体育指導書に紐づけるようにしたので、授業内容も指導書から大幅に逸れずに行えています。
短期の時にはできなかった、現地語のクメール語でコミュニケーションを取れるということはとてもうれしく思います。とても難しい言語ですが、勉強してよかったなぁと現地の方と触れ合うたびに実感します。また、異国に2年間どっぷり浸かることで、刺激だらけの生活を楽しめるのも協力隊ならではの経験だと思います。何が言いたいかというと、めちゃめちゃ楽しい隊員生活です。悩んでたらぜひ一歩を!



舟生 健人
Funiu Kento

スポーツ文化学部スポーツ国際学科[派遣国:タンザニア連合共和国]
私がJICA海外協力隊を志望した理由は、開発途上国に残る課題・可能性を自分が培ってきた知識や技術で解決・拡大していきたいと思ったからです。
日本体育大学在学時は、スポーツ国際学科で国際協力、異文化理解、スポーツを通じた開発援助について学びました。入学時から漠然と将来はスポーツを通じた国際協力がしたいと考えていました。
しかし、スポーツと国際協力について学ぶにつれ、自分に何ができるのだろうと疑問を抱いていました。
そんな時に私の背中を押してくれたのは、協力隊OBの方々、スポーツと国際協力に通ずる教授の方々の講演でした。現地の生活に入り込み、現地の人々と協力して課題の解決を目指す姿勢に大きな感銘を受けました。自分が現地の人々の為に何ができるか不安もありましたが、少なくとも現地の人々と協力して共に前進することはできると思い応募するに至りました。
現在は、タンザニア連合共和国の旧首都ダルエスサラームにある、アザニア中等学校で同僚と共に体育の授業の改善、課外活動で野球部の指導をしています。特に野球部の活動では、同校野球場において2023年の12月に開催されたタンザニア甲子園に指導者として携わりました。また、体育の授業では道具の少ない環境で全ての生徒が積極的に実技授業に取り組めるような工夫を同僚と日々思考錯誤しています。
タンザニアに来てから約半年が経ち、徐々に生活にも慣れました。
自分の無力さを痛感する事もありますが、現地の人々と協力し同じ目標を達成することに大きなやりがいを感じます。
2年間で何を残せるのかまだまだ分かりませんが、今は1日1日できることをコツコツ積み上げていきたいと思います。
これまで多くの不安や悩みがありましたが、今ではJICA海外協力隊参加への一歩を踏み出せて良かったと心から思います。国際協力に興味がある方は是非一歩踏み出してください!
その一歩がいつか世界を変える力になります!